6月10日水曜日。入院しています。急性脳血栓です。それでしばらくブログ更新していませんでした。でも、先週の木曜日に調子が悪いなと思い病院に来たら即入院でした。こんな経験も記録に残す意味があるかと思い、自分の備忘録+読んでくださる皆様のための参考になるかと瞑りたいと思います。先ずは、私は大丈夫ですからご心配なく^_^
今、日常の生活で、これまでできていてことができなくなる、またはできにくと感じたことがある人はすぐ脳神経外科に行きましょう。私の場合振り返ると…
何もないところで転びやすくなった。
車に乗る時に左足が必ず車のドア下にぶつかった。
朝起きた時に手足が痺れている。
いきなり下を向くとふらついて前のめりになる。
階段を上がる時に足が重たい。
ろれつがまわらない。喋りっらい。
物をよく落とす。
顔が歪む。
こんな感じの症状が出たらすぐMRIを取りましょう。私の場合4月の終わり転んだ時に、念のためMRIを撮りましたがその時は何に異常は見つかりませんでした。しかし、6月4日に何だか今日は変だと感じてもう一度MRIをとってもらったら右脳から脳血栓が見つかりました。どうりで左足や左手がいつもと違ったんだと思いました。
こんな感じでICU生活のスタートです。24時間点滴しています。途中リハビリに行きます。一日一日動きが楽になります。
病気は何事も早期発見が大切だと思いました。
今日も病室の外は暑そうです。熱中症もでるでしょう。皆さんくれぐれも自分の体力、体調を過信しないようにしましょう。
テレビもみれないICUですが携帯は操作していいと許可をもらいました。救いです。皆さまどうかご自愛くださいませ。
佐賀はもうすぐ梅雨に入るのかな?カエルの鳴き声はまだしません。
6月11日木曜日
佐賀は雨が降りました。雨の音を聴きながら朝ごはんの後に朝のいねむり。そして無理やり起こされ足のリハビリ。昼ごはんの後には昼の居眠り(昼寝)そして無理やり起こされ作業のリハビリ戻ったら夕食まてちょいと居眠り。そして無理やり起こされ夕食。そしてこの更新。夜9時に消灯。、こんな毎日です。その間ずっと続くのが点滴。脳血栓症のスロンノン。脳の保護剤エグラボン。血液サラサラにするペパリン。一度この中にカリウム剤を入れられた時に血管痛の激痛があり、叫びまくって抜いてもらいました。人によって稀に血管痛がある人がいるそうだそうです。私はそれでした。自分の身体に何が入っているのか何のためにどんな薬なのかを知ることは大事だとぉいました。まだ続くどこにでもついて回る点滴テルモ君です。仲良くして、天敵にならないようにしよう。
6月12日金曜日 雨です。今日は血圧のことです。私は血圧が高かったから血圧を下げる降圧薬💊を飲んでいたのにそれをやめようと言われたのはなぜでさか?先生は教えてくれました。「今はある程度血圧は高い方がいいもんな。血液サラサラの点滴で血管の汚れを洗い流すためには圧も必要なんだよ」ということでした。血圧は高くすぎても低過ぎてもダメだそうです。特に血圧の安定しいない人(高かったり低かったり)にか血栓があると低い時から急に高くなるとポンととんでしまうそうです。心あたりが何度もありました。血圧が100ぐらいからいきなり180ぐらいに数時間で変化してしまうことが…自分の血圧がどれくらいで、何をしたらさがり、どんな時に高いのかを知っていることは大事だなと思いました。
6月12日金曜日午後「地域医療のよさ」 私は、大学病院などの研究機関の病院と地域に根付いた地域医療の病院どちらにも入院したことがあります。今はめっちゃ地域に根付いた個人病院です。
ここには私と同じような脳の疾病で入院している人がほとんどですが、たまに、地域のお年寄りが先生を慕って身体の具合が悪くなるとすぐ来られる常連さんがいらっしゃいます。ICUなのにほのぼのしています。地域に根差した病院って大切だと思いました。91歳の近所のお婆さん暑過ぎて食欲が出ずへたばって入院された患者さん
患者さん「早よご飯食べて家に帰らんば」 看護師さん「そがんよね。まだお粥さんしか食べとらんよ。点滴が終わらんけん帰られんよ」 患者さん「そいばつてん。早よ帰らんば」
看護師さん「なし~がばい暑かよ。またすぐ病院にこんばごとなんよ」 患者さん「田植えはせんば!」
看護師さん「田植えは仕切らんよ。草むしりで倒れたてここにきたとけ」 患者さん「うんにゃ、田植えは爺さんがしんさっけん、みよかんば」 看護師さん「爺さんも田植えばさすっぎいかん。爺さんいくつね」 患者さん「93か94」
ICU全員で「そりゃさすっぎいかん!死にんさっよ」
6月13日土曜日です。外では鳥さんがちゅんちゅん言ってます。雨が一時止んでいるのかな?昨日の感動的な老夫婦物語てす。
夕食時に91歳の常連さんのお爺さんの奥さんが面会に来られました。コロナ対策のため面会は家族のみそれも一人だけです。登録者は息子さんのお嫁さんらしいのですが、お嫁さんの車に乗ってきたという腰の曲がったお婆さんが杖をつきながら病室に来られました。お爺さんの奥さんです。
お婆さんはマスクして小さな声で色々話かけられていますが、食事中のお爺さんは頷くだけ、きっと聞こえてない。でも、通じてるそんな雰囲気のご夫妻でした。
お爺さんは嬉しそう!お婆さんは「前は痩せとったけどここにきてちょっとふっくらしたね」というと頷かれました。聞こえてるんだ!
看護師さんが久しぶりに会えてよかったねと言われたらまた大きく頷かれました。見てるだけで涙が出てきました。そしてお婆さんが「あんまり騒ぐぎいかんよ」というとうなずき、「またね」と一言だけ笑顔でお婆さんに言いました。結婚してどれくらいかな?60年?それ以上?素敵なご夫妻の感動的な再会シーンでした。
6月14日日曜日です。今朝はICU卒業して一人個室で目覚めました。夜看護師さんにカーテンを閉めないでとお願いしていたので、朝早くから、夜が白白と開けるのを眺めていました。昨日の夜中に少し揺れたと思ったら、鹿児島県で地震があっていましたね。鹿児島から佐賀までかなりの距離があるのに伝わりました。大地も空もつながっていることを夜に朝に感じた朝でした。ICUで頻繁に鳴っていた「ピッピッ」の音が聞こえなくてよく眠れました。今週の退院を目指して、今日は自主練を頑張ります❣️
6月15 日月曜日 今日は晴れそうです。
今週退院できるように頑張ろう!どのように判断されるかの基準は先生によって違うらしいですが、一日何度も看護師さんが確認されることをまとめます。
(ベッド上での確認)①足を上げてキープ②足首を前後左右に動かす③手を真上にあげてキープ④✊グー✋パーの確認⑤指をテンポよく一つ一つ折る⑥眼球チェック⑦舌を出す。こんな感じです。
これは血栓が脳に飛んで麻痺が始まったかどうかを判断するポイントみたいです。特に⑦の舌をベーと出した時に舌先が麻痺した脳の方向に曲がるそうです。よくなってきたら、まっすぐ舌先が舌を向くそうです。これは今すぐできるチェックです。 みなさんもご家族や気になる方、がいらっしゃったらすぐチェックしてみてください。舌先の曲がる方向をチェックしてみよう。
6月16日火曜日 曇りです。
昨日、ICUに入院されていた私の一回り年上の患者さんが転院されました。その方は食欲もなく、咳をされて苦しそうでした。脳疾患より先に肺疾患の治療が必要ではないかと思うほどでした。詳しいことはわかりませんがこの病院でする治療よりも優先すべき治療があったのかもしれません。この時の転院される手段に驚きました。緊急車が迎えに来て救急隊の方がベッドに乗せて行かれました。転院でも症状によっては救急隊にお願いするそうです。これも全て主治医の先生の判断と他医療機関とで話し合われての判断だと思います。「地域医療機関の連携」だと思いましたあらためて医療関係の皆様に感謝したいと思いました。
6月17日水曜日 青空が見えます。
リハビリの先生が教えてくれました。急制期脳血栓の麻痺の場合は最初の1ヶ月が勝負だそうです。それからは緩やかな伸びしかないということでした。脳の治療のための点滴を連れ歩いても、関節が痛くなっても少し頑張ることで結果が違うそうです。いまが1番ベクトルがグーンと伸びる時だそうです。 入院して14日。歩けます。喋れます。手も動きます。でも少しお婆さんになった感じです。後半月が、勝負だ❣️逃げないで自主練も頑張るぞ‼️^_^
6月18日木曜日 雨 車が水しぶきをあげながら走る音がしています。通学途中の子どもたちにかかりませんようにと思う朝です。さて、今日で脳血栓の脳治療のための点滴が終わります。後は飲薬とリハビリのみかな?私のリハビリテーション計画書の目標には、
基本動作能力向上、構音向上、左上下肢随意性向上歩行脳梁向上、の4つの向上が書かれていました。
よくリハビリの先生が「○○は戻ってきてるね」と言われます。「戻ってくる」という言葉が励みになります。今までできていないことではなく、できていたことを身体が思い出した、忘れていた筋肉の使い方を思い出したということですからね。後、どれだけのリハビリが終われば日常生活に戻れるかはまだわかりませんが、昨日より今日が確実に「戻ってきてる」を感じる毎日です。雨の1日ですが今日もまた頑張ろうと思うのです。
6月19日金曜日雨上がりの曇です。佐賀の山が雨に洗われて新緑が鮮やかに映えています。
今日で脳血栓治療の点滴が終わります。ということは、この病院は退院します。立てます。歩いてます。喋れます。手も腕も動きます。握力も右手の半分まで戻りました。しかし、まだ半月まえとは違います。まだ社会復帰は無理だということでリハビリ専門の病院に転院します。週明けです。今日はMRIをまた撮ります。脳の変化を見ます。16日間投薬し続けてきた点滴の成果がわかります。MRIは見えない脳を見せてくれます。医学って凄いですね。
6月20日土曜日 きっと後で晴れるだろうなと思う曇りです。気球が飛んでいます。曇りでも、佐賀の空には熱気球が会うなぁ^_^
後5時間で入院して入れっぱなしの点滴が終わります。この病院での治療が終わります。入れっぱなしと言っても3日に一度は針の差し替えがありました。本来は5箇所でよかったはずですが、私の血管はとても細く深い位置にあり、おまけに右手は利き手であり、指揮棒を握りしめていたせいか筋肉質。看護師さん泣かせの患者です。刺された場所12箇所。無駄に7個の点滴針を消費させてしまいました。その針後が綺麗な所は、針を抜いた後にしっかり左手で押さえていたところです。押さえ方が足りなかったところは緑色になってます。私は大の注射嫌いのビビリですからその緊張が看護師さんに伝わるそうです。ポイントは、逃げないこと、針を入れる時は力まないことだそうです。力が入ると血管が動くようです。自分の身体の中なのによく見えないわからないものですね。しかし、時々チューブを逆流する自分の血液がフルボディのワインからライトボディのワインに変化しているのは見ることができました。血液が血管が蘇りました。ありがたい有難いです。
6月21日日曜日 曇りですが今日もきっと晴れますという空、南側に今日も気球が飛んでいます^_^
昨晩は何処もチューブがつながれていないうえ、夜中に血圧や体温の検査も、テルモくんのピッピッもなく久しぶりに自由の身になって熟睡しました。色んな夢を見ました。全て学校教育、音楽活動に関する夢でした。やはり私は学校が好きなんだと思いました。
このICU便りも本日で終了します。予定よりも麻痺の戻りが早く、急性期を抜けました。すでにここでは回復期のリハビリをしています。この病院では脳血栓の薬治療を行っていました。明日からは回復期専門のリハビリ病院に転院して完全復活の仕上げをします。
ICUから卒業して個室に移り壁に貼ってあるお地蔵様と言葉に勇気をもらっていました。誰の作品か知りませんがありがたかったです。
だいじょうぶ心配ないよ。 泣いた分だけやさしくなれます。笑った分だけしあわせになります。
看護師さんとはこの部屋に移って色んな話を聞き話をしました。ご家族の時、嫁さんのこと、お子さんのこと、教育のこと、社会のこと等々、いつも患者さんの前では笑顔で接してある人ほど多く悩みも持っていらっしゃいました。お話を聞き、質問に答えるだけでしたが看護師さんとの時間も楽しく過ごせました。みなさんとの出会いに感謝しながら、私を支えてくださる兄家族と友人、職場の皆さま、全ての方にお礼を申し上げます。ありがとうございました🙏