ピアノ入門書はバイエル?

今日はピアノ奏法入門書で有名なFerdinand Beyerさんの命日です。1863年のことです。ドイツのザクセン州出身の作曲家です。12歳からライプツィヒの神学校で勉強してあります。しかし聖職には就かずピアノの先生をしながら作曲家としても仕事をされていました。

今日は日本でピアノを習ったことのある人はほとんどの人がピアノの入門書としてバイエルを演奏してのではないでしょうか?日本ではバイエル教則本はピアノの入門編として普通に使用していますが、欧米ではショパンやドビュッシーとか他の作曲家の練習本を使われることが多いです。ドイツの楽譜屋さんでも見なかったなぁ…ま、曲自体に課題があると言われているのもあるからかも…1880年以降にアメリカから伝わって、その後日本で改定されながら「子どものためのバイエル」として、赤バイエルと黄バイエルとして日本独自のバイエル文化が出来上がったのですね。それが100年以上も守り続けているのが日本だなぁと思ってしまいます。

バイエルは106曲の題名のない練習曲ですね。春日市の勤務校の隣は保育科のある短大でいつもバイエルが聞こえてきました。100番のこの曲を聞くと、「もう少しでこの本は終わるな頑張れ」と短大からピアノが聴こえてくる部屋を見ては心で励ましていました。今日はその大好きな100番をお届けします。YouTubeで検索してこの子の演奏に惹かれました。今日は、昔練習したことを思い出してバイエルを弾いてみませんか?