ピアノの進化と共に…ベートーベンさん

4日の演奏会の余韻にまだ浸っています^_^

ベートーベンさんのピアノソナタ第21番「ヴァルトシュタイン」を聴きながら思い出していました。

私は昨年の秋にバートクロツィンゲンの古楽器の私設鍵盤博物館に行きました。

この写真はミヒャエル・ローゼンベルガー 製です。小説「羊と鋼の森」で出てきた6本ペダルと同じようなものですね。ピアノフォルテの時代です。

ベートーベンさんの時代は飛躍的にピアノが改良されていきました。ベートーベンさんはいろいろな製作者からピアノを贈ってもらっています。ピアノは製作者や時代によって鍵盤の数も違いますね。ベートーベンさんのピアノソナタの『悲愴』や『月光』を作曲した頃と『ヴァルトシュタイン』や『熱情』の頃にのピアノは違います。ヴァルトシュタインの曲はエラール製の68鍵盤のピアノで作曲されたようです。先日の演奏会で近藤由貴さんも今の時代のピアノと作曲家か使っていたピアノとは構造も音色も違うので同じようにはいかないってことを話されていました。

とにもかくにもベートーベンさんのおかげでピアノは独奏楽器としての地位を確固たるものにしていったのかもしれません。

今日は「ヴァルトシュタイン」をグルダさんの超絶技巧の演奏でお楽しみください。